どうも!千葉です。
今回は、歯科医師国家試験を受ける方やCBT試験を受ける人へ基本的なことをまとめていきます。
ポンティックの形態について解説しましょう。
CBTには結構出るので軽くまとめていきましょう。
ポンティック形態の種類
大まかにこんな感じです。
引用元 歯科国試KEYWORDS C1 第7版 p147
1.離底型
国家試験の過去問にも出てます。
下顎臼歯部のみ
掃除しやすいが、審美性と装着感は最悪。
ポリッシングブラシ(歯間ブラシ)で磨くと良い。
2.船底型
下顎臼歯部と下顎前歯部(本によって前歯書いていないものもあるため、優先順位低いかも)
審美性と話しやすさはまあまあ。
3.偏側型
全部に適応。
船底型よりは審美性は装着性は良い。
4.リッジラップ型
下顎臼歯部以外
審美性や装着性は一番良い。
5.鞍状型
可撤性ブリッジに使用。
審美性や装着感はそこそこだが、掃除しにくい
6.有床型
可撤性ブリッジに使用。
歯肉が凹んでいる時などに使用すると効果的
上の写真でいうと「ここ!」と書かれている部分
審美性や装着感はそこそこだが、掃除しにくい
7.オベイド型
上顎前歯のみ
歯間乳頭の再現ができる
基底面は陶材を使用する
有根型は抜歯直後につけるが、オベイドに歯根がついたものというイメージで良いかと。
覚えるべきこと
適応部位
ほとんどの問題は使用する場所で答えが分かる問題が多いです。
例えば
98c -9
鞍状型ポンティックを適用して良いのはどれか?1つ選べ
a半固定性ブリッジ
b固定性ブリッジ
c延長ブリッジ
d可徹性ブリッジ
e接着ブリッジ
答えはd
93d -14
下顎第一臼歯部欠損に対する固定性ブリッジのポンティック基底面について正しい組み合わせはどれか。2つ選べ
a偏側型ーレジン
b有根型ー陶材
c離底型ー金合金
d船底型ー陶材
e鞍状型ー金合金
答え cd
この問題は部位が分かればbは消せますよね?
固定性ブリッジには鞍状型は使用しないですし、ポンティック部位の基底面にレジンは使わないので
適応部位さえわかればいける問題です。
まずはオベイド型を覚えよう
臨床ではポンティック形態について正直、そこまでこだわらないと思います。
唯一、こだわる場面は審美領域の場合が多いと思います。
つまり、オベイド型からマスターした方が効率いいかと思います。
もちろん、全て覚えてくださいね!
”オベイド型ポンティックは
①外科的前処置を行うこと
②プロビジョナルレストレーションによる調整が必要
③基底面は陶材”
が主に覚えなきゃいけないことでしょう。
国家試験で出るなら、臨床問題で聞いてくるか
今まであったようなポンティックの特徴を聞くような問題が出るかなと予想してます。
オリジナル問題
次のうち、プロビジョナルレストレーションの使用が必須であるポンティックはどれか?1つ選べ。
a偏側型
b船底型
c有床型
dオベイド型
eリッジラップ型
答え d
次のうち、即時置換型のポンティックはどれか?一つ選べ
a離底型
b偏側型
c有根型
d有床型
eリッジラップ型
答え c
36歳女性。陶材焼付ブリッジ製作中である。歯間乳頭の形態を回復させるために外科的前処置を行なっている。このブリッジポンティックの歯肉接着面に使用する材料はどれか?1つ選べ
aSiO2
bPMMA
cHEMA
dCaF2
eUDMA
答え a
最後に
ポンティックに関してはクラウンブリッジの基礎中の基礎なので、
一般問題や、必修問題、CBT試験にもきっと役立ちます。
ぜひ、今日中にマスターしていきましょう!
それでは頑張ってください!