抗菌薬の大事なところをしっかり押さえれば、3点ぐらいは上がります。
抗菌薬はゴロで覚えて、次の単元をマスターしていきましょう
今回覚える項目は
①肝排泄型と腎排泄型
②殺菌作用と静菌作用
③濃度依存性と時間依存性
④副作用
⑤重要な副作用
⑥併用禁忌の薬物
⑦薬物名の覚え方
をまとめて行きます。
参考文献はこちら
目次
肝排泄型のゴロ
「待て!肝臓」
ま→マクロライド
て→テトラサイクリン
(実際はテトラサイクリンは腎排泄なのに、テトラサイクリン系は肝排泄。国家試験では肝排泄で覚えてよい。)
【腎排泄型のゴロ】
「兄はベジータ」
あ→アミノグリコシド
に→ニューキノロン
ベジ(腎)ータ(β)→βラクタム(ペニシリン、セフェム、カルバペネム)
【静菌作用のゴロ】
肝排泄+リンコマイシン、クロラムフェニコール
(これで覚えてもいいよ)
「待て!肝臓!黒いリンゴのせい」
ま→マクロライド
て→テトラサイクリン
黒い→クロラムフェニコール
リンゴ→リンコマイシン
せい→静菌
【殺菌作用のゴロ】
「兄はベジータポリバケツで殺す」
あ→アミノグリコシド
に→ニューキノロン
ベジ(腎)ータ(β)→βラクタム(ペニシリン、セフェム、カルバペネム)
ポリ→ポリペプチド
バ→バンコマイシン
殺す→殺菌
【濃度依存性の覚え方】
濃(の)度依存性は、(の)がついたもの。
ニューキ(ノ)ロン
アミ(ノ)グリコシド
の2つを覚えよう。
一応、ポリペプチドも濃度依存性だけど出ないと思うので、頭の隅に入れててください。
それ以外を時間依存性と覚えましょう。
【濃度依存性と時間依存性で大切な項目】
時間依存性は少ない量(MICよりは多く)で回数を増やすと効果抜群!
MIC(最小発育阻止濃度)とは化学療法薬が病原微生物の発育を抑える最小濃度である。
【抗菌薬の副作用】
①細胞壁阻害薬
βラクタム系
- アナフィラキシーショック
- 妊娠婦、小児に使用可能
バンコマイシン
- レッド・パーソン症候群
②細胞膜阻害薬
ポリミキシンB
- 難聴・呼吸困難
③核酸合成阻害
ニューキノロン系
- 痙攣―酸性NSAIDsと併用
- 関節異常・波状肋骨―妊婦、授乳婦禁忌、小児は適用外
- 吸収障害―キレート結合するため
④タンパク質合成阻害
テトラサイクリン系
- 黄染歯―8歳未満、妊産婦禁忌
- 吸収障害―キレート結合するため
- エナメル質形成不全
アミノグリコシド系
- 腎障害、第Ⅷ脳神経障害
マクロライド系
- 肝障害―妊産婦、小児使用可能
リンコマイシン系
- 偽膜性大腸炎
クロラムフェニコール
【重要な副作用】
【併用禁忌の薬剤】
けいれん
・テトラサイクリン、ニューキノロン、セフェムとAl、Mg含んだ薬物
抗菌薬の効果が軽減
・アミノグリコシドと筋弛緩薬
筋弛緩薬の効果増強
造血器障害
【抗菌薬と薬物名の覚え方】
βラクタム系は
の主に三つ
ペニシリンは「〇〇シリン」
例)アンピシリン、アモキシシリン、
セフェム系は「セファ○○」「セフ〇〇」」
例)セファゾン、セファロスポリン、セフタジジム
カルバペネムは「○○ペネム」
アミドグリコシド系は「○○マイシン」
例)ストレプトマイシン、カナマイシン
覚え方ゴロ「網戸にストーカーな」
網戸―アミドグリコシド
ストーストレプトマイシン
カーなーカナマイシン
マクロライド系は「○○ロマイシン」
例)エリスロマイシン、クラリスロマイシン
覚え方(ロがついてるで覚えよう)
テトラサイクリン系は「○○サイクリン」
例)ミノサイクリン、ドキシサイクリン
ニューキノロン系は「○○キサシン」
例)オフロキサシン、エノキサシン
リンコマイシン系は「リン」がついたら
覚え方「マイシンでかつリンがついている場合は確実」
例)クリンダマイシン、リンコサミド
クロラムフェニコールはクロラムフェニコールで覚えよう
ここをおさえたら歯科医師国家試験も余裕でしょう。
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