以前書いた記事にも触れましたが113回国家試験ではテンポラリークラウンの形成も熱いと思っています。
dental1kokushi2cbt3goukaku.hatenablog.com
理由は3つあります。
- OSCEの範囲であること
- 手順について深く聞いていないこと
- 臨床でも結構大切
の以上3つです。
これらをしっかりまとめて行きましょう。
目次
参考文献はこちら
過去問の関連問題
107回D43
即時重合レジンを用いて行う処置の写真を別に示す。
口腔内で完全硬化までこの状態で静置するのはどれか。すべて選べ。
a: ア
b: イ
c: ウ
d: エ
e: オ
答えcd
50 歳の女性。上顎右側中切歯の審美不良を主訴として来院した。 は 20 年前に硬質レジン前装冠を装着したという。検査の結果、オールセラミッククラウンを製作することとした。治療過程のある操作の写真(A)と器具の写真(B)を別に示す。
この操作の後に使用する器具はどれか。1 つ選べ。
a: ア
b: イ
c: ウ
d: エ
e: オ
答えb
という感じです。正直、まだ浅いところしか聞いていません。
ここを突いた問題が出ると予想してます。
出そうな項目
- 直接法と間接法の違い
- テンポラリークラウン、プロビショナルレストレーションの目的
- 治療手順
ぐらいかなと思ってます。
これらの項目を簡単にまとめてみました。
テンポラリークラウン、プロビショナルレストレーションの目的
- 歯の保護(外来刺激からの保護)
- 歯の移動の防止
- 機能の維持、改善(発音、咀嚼、審美性)
- 歯肉圧排
- 設計の参考
- 咬合採得時の指標
があります。
直接法と間接法の違い
間接法には模型が必須です。
また、直接法は口の中で何度も着脱できるか確認しつつ、完全硬化を支台歯にはめた状態で待ちます。
そうすることで
「しっかり外れることを確かめながら、重合収縮による適合不良を防止する」
のです。
直接法の利点
- 即日に対応できる
間接法の利点
- チェアタイムが短い
- 正確な形を作りやすい(支台歯が多い場合が適応)
治療手順
直接法
(直接法のほうが大事)
既製プラスチッククラウン応用法
- 既製冠の選択
- マージンの調整(カーバイトバーを使用)
- 支台歯に分離材(ワセリン)を塗布
- レジン泥を既製冠にいれ支台歯に圧接
- 硬化前に数回着脱
- トリミング、形態修正
- 咬合調整
- 研磨
- 仮着
もともと、OSCEの課題に挙がってるのはこの方法です。
なので最低でもこれは覚えましょう。
餅状レジンによる圧接法
- 支台歯に分離材を塗布
- レジンを混和
- 餅状になったら圧接
- 咬合させる(大まかなガイドを付与する)
- 硬化前に数回着脱
- 初期硬化後にトリミング
- 完全に硬化したら形態修正
- 咬合調整
- 研磨
- 仮着
術前の印象応用法
- 支台歯形成前に印象採得(シリコンかアルジネート)
- 形成後に分離材塗布
- 印象材にレジン泥を盛る
- 支台歯に圧接
- 硬化前に数回着脱操作
- 初期硬化後にトリミング
- 完全硬化したら形態修正
- 咬合調整
- 研磨
- 仮着
間接法
レジン筆積み法
- 支台歯形成後の印象採得を行う
- 模型に分離材を塗る
- レジンを盛る
- 形態を整える
- 仮着
術前の印象応用法
- 支台歯形成前の印象採得を行う
- 模型を支台歯形成する
- 模型に分離材を塗布
- 模型上でワックスアップ
- 蝋型を模型につけシリコン印象する
- 印象材内面にレジンを盛る
- 模型に圧接
- 形態を整える
- 仮着
赤文字は出そうなところです
今まで出ているのは
- 何回も着脱操作すること
- トリミングはカーバイトバーでやる。
ぐらいしか出てません。
分離材を塗布は結構臨床でも大事なのでおさえておきましょう。
オリジナル問題
こちらからどうぞ
dental1kokushi2cbt3goukaku.hatenablog.com
では、皆さん勉強頑張ってください!