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おそらく、「歯の欠損に伴う障害」はC領域の一般問題で出る範囲です。
また、一部必修とも被るかもしれない範囲です。
しっかりおさえて行きましょう!
- 目次
まず、どんな障害があるの?
- 一次性障害
- 二次性障害
- 三次性障害
の3つあります。
有名な図がありますのでそれを参考にしてください。
(詳しくは歯科国試パーフェクトマスターパーシャルデンチャー補綴学
著安部友佳、岩佐文則、馬場一美
P4参照してね!)
一次性障害
歯を失ってすぐに生じる障害
咀嚼障害
発音障害
感覚障害
審美障害
ちなみに、感覚障害は「歯根膜感覚」のことをさしていると考えていただいて結構です。
二次性障害
ある程度時間をかけるとおこる、歯、咬合、歯周組織、歯列に生じる障害。
簡単に言えば
《歯が移動してから、咬合位が変化するぐらいまで》
三次性障害
咬合異常を生じてから、パラファンクション(非機能的運動)が加わって起こる障害。
- 咀嚼筋障害
- 顎関節障害
この項目で出た過去問はこちら
109C116
歯列の部分欠損に伴う二次性障害はどれか。1つ選べ。
a: 外観不良
b: 開口障害
c: 咀嚼筋痛
d: 発音障害
e: 対合歯の挺出
答えe
111D34
Eichner の分類 B4 の欠損様式に対して、長期に補綴処置がなされない場合に生じる可能性があるのはどれか。すべて選べ。
a: 下顎位の不安定
b: 咬合高径の低下
c: 欠損部対合歯の挺出
d: 前方滑走運動時の干渉
e: 大臼歯部における早期接触
答えabcd
では、次にでる問題はどういうものか?
オリジナル問題をとりあえず7つ作ってみました!
それでは解いてみましょう!
①歯の欠損に伴う障害で当てはまるのはどれか?4つ選べ。
a感覚障害
b早期接触
c歯槽骨の吸収
d咀嚼筋障害
e舌位の変化
答えabcd
引っ掛けの選択肢はceです。
cは歯周組織疾患に当てはまり、正解です。
eは「顎位」なら正解です。「位」で引っ掛ける狙いです。
②歯の喪失により生じる一次性障害はどれか?2つ選べ
a発声障害
b咀嚼筋障害
c感覚障害
d審美障害
e顎関節障害
答えcd
引っ掛けの選択肢はabです。
aは発音障害なら正解です。
発声障害は声帯の異常によって生じます。反回神経麻痺とかに見られます。
bは咀嚼障害なら正解です。咀嚼筋障害は三次性障害です。
選択肢は全て「障害」で揃えてます。
こういう問題がこれからはスタンダードになるでしょう!
③三次性障害は二次性障害による咬合異常が生じ、これに(あ)が加わって起こる。(あ)に当てはまるものは?2つ選べ
a早期接触
bグラインディング
c咬頭干渉
dタッピング
e顎位の変化
答えbd
(あ)に当てはまるのはパラファンクションであり、
パラファンクション=ブラキシズム、悪習癖
であるため
ブラキシズムの一種であるグラインディング、クレンチング、タッピングが答えになります。
悪習癖は舌癖などです。
(前歯なくなったら舌突出癖になりますよね)
④歯の喪失によって影響を受ける組織はどれか?全て選べ
a歯肉
b歯槽骨
c歯根膜
d筋肉
e顎関節
答えabcde
これは、考えたら解けますよね!
⑤歯の欠損に伴う障害で一次性障害を下に示す。(あ)に当てはまる障害で最も関わる組織はどれか?一つ選べ
咀嚼障害
発音障害
(あ)障害
審美障害
a歯肉
b歯髄
c歯根膜
d歯槽骨
eセメント質
答えc
一番関わるのは歯根膜でしょう。
「歯髄も感覚に関わる」っていう人もいるかもしれないですが
歯髄の感覚は「痛み」が主です。
歯根膜は「咬合接触感覚」です。
歯根膜の喪失が咬合位の不安定につながることから歯根膜が答えです。
⑥喪失によって咀嚼能率が最も低下する歯はどれか?一つ選べ
a第一大臼歯
b第二大臼歯
c第三大臼歯
d第一小臼歯
e第二小臼歯
答えa
第一大臼歯が1本失うだけで、全歯列が整っていたときの咀嚼能率は50%以下になります。
これは結構面白いデータですよね😄
⑦9 歳の男児。上顎前歯部を強打したため来院した。30 分前にサッカーの練習中に受傷したという。全身的な異常は見られなかった。
この時に生じる障害はどれか?全て選べ
a咀嚼筋障害
b発音障害
c審美障害
d顎関節障害
e感覚障害
答えbc
この問題はbが「発声障害」なら間違いになります。
感覚障害は完全に歯は抜けていないため、歯根膜感覚はあるので不正解。
顎関節障害は主訴に書いていないし、30分しか経っていないので不正解。
aがもし咀嚼障害なら迷いますね。
僕なら、咀嚼障害が選択肢にあったら選択します。
(すべて選べなので、可能性がありそうなものを選びたいのと間違っても影響はないぐらい難しいので選んで次の問題に行きます。)
この問題はめっちゃムズイと思いますが、解けたら自信もっていいかもしれないです。
最後に
今回は歯の喪失に伴う障害についてまとめてみました。
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