歯科医師国家試験~国試を笑い者にして歯科医師してみた

国家試験のオリジナル問題を作り、その解説をします。勉強の仕方や参考書を紹介したいと思います。

ズバリ!歯科医師国家試験の鍵は「ボーダー」である

国家試験の合格基準を知ろう!

はじめまして!チバです!

まずは自己紹介からさせていただきます。

 

私は歯学部には興味もなく、放送作家になりたくてなぜか私立の文系を受験し、失敗して唯一合格した歯学部に入学しました。(親が受けろとうるさかったため)

 

はじめは勉強は面白くありませんでしたが、成績が上がるにつれ勉強が楽しくなり、6年生の時には国試対策委員長を勤めさせていただきました。

 

そのため、予備校の先生方に国試の勝ち方を教えて頂きました。

 

なので、そこそこの国家試験の勝ち方は知っているつもりです。

 

では、自己紹介はここまでにして本題に移ります。

 

  • 国家試験の難易度

皆さんもご存知だと思いますが、毎年約2000人が合格します。

 

今の国家試験は2000人に入れば合格します。よく合格率が65%を下回ったなどと騒ぐ人がいますが、それは受けた人数が増えただけです。

ちなみに受験者数は3000人から3300人ぐらいです。そのため、合格率は約65%となります。

 

⚠️ここ数年は合格者は2000人で推移しており113回、112回も同じようになると考えている。

 

よって、いかにして2000人の中に入れるかが合格の鍵となります。

 



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麻布デンタルのサイトから引用

http://www.azabu-dental.co.jp/exam/index.html

 

  • 国家試験の点数配分

国家試験の点数配分を説明します!(111回~114回国家試験において)

一般問題は一問1点、臨床問題は一問3点となります。

一般問題のみの領域は「必修」「A領域」です。

「B領域」「C領域」は一般問題と臨床問題どちらもあります。

 

領域について

領域は、「必修」「A領域」「B領域」「C領域」があります。

 

それぞれの領域にはボーダーがあり、そのボーダーを越えたら合格です。

 

しかし、そのボーダーが決まっているのは「必修のみ」です。80%取らなければなりません。必修全部で80問あり、64問正解すれば合格です。

 

それ以外の「A領域」「B領域」「C領域」はその年によってボーダーは変わります。

それは2000人の合格者を作るため難易度によってボーダーを変えるのです。

 

領域ごとの科目は?

まず「A領域」基礎科目(解剖、生化学、薬理学など)や衛生学、放射線です。

A領域は全てで100問あります。70%(70問)取れれば、まず落ちないと思います。

 

次に「B領域」保存系(歯周病、歯内療法、保存修復)と小児歯科、矯正です。

B領域は111回までは点取り科目でした。しかし、112回からは傾向が変わったためボーダーは下がると思います。

 

111回の場合は合計169点中、125点がボーダーでした。73,96%で約74%取らなければなりませんでした。(過去最高)

 

112回はまだ結果は出ていませんが恐らくボーダーは70%いかないと思います。(難化したため)

 

ですが、近年は70%は余裕で越えなければ受からない領域です。

 

最後に「C領域」口腔外科、補綴(全部床、クラブリ、部分)、高齢者、麻酔です。   

C領域は配点が高いです。111回のボーダーは205点中131点であり、約64%です。

この領域では部分床は難しいため、点数は伸びにくいです。そのため、口腔外科や全部床などで稼がないと厳しいかも。

 

※近年の領域ごとのボーダーは麻布デンタルのサイトが分かりやすいです!

こちらから

 

  • 結局、国家試験本番でどのぐらい取れればいいの?

①安心したいなら

「必修」80%「A領域」75%「B領域」80%「C領域」70%です。

この数字を越えたら過去最高得点を大きく上回るため安心だと思います。

 

②普通に受かるぐらい

「必修」80%「A領域」70%「B領域」75%「C領域」68%ぐらいです。

 

③ボーダーぐらい

「必修」80%「A領域」64%「B領域」71%「C領域」64%ぐらいです。

易化した場合落ちると思います。

 

  • 「必修」の削除の恐ろしさについて

どんな問題でも不適当問題があります。その問題についての対応は「必修」とその他では異なります。

「必修」が削除になるのは、ほとんどは「必修として難しすぎたから不適当」というパターンです。

その難しい問題を当てた人は採点されます。

しかし、間違った人は削除になります。

 

必修は削除されても点数が下がることはありません。(例外で答えがないなどで削除になる場合を除く)

 

もし、削除される前に64点とれていたらその人は点数があがるため合格です。

 

しかし、一問足りない63点/80点の人は不適当問題が一つあっても63点/79点で79,7%で不合格です。

不適当問題が2問あれば63点/78点で80,7%で合格です。

 

皆が間違える問題を間違っても逆転は出来ます。しかし、皆が当たる問題を間違えるとかなり痛いです。

 

それが必修の恐ろしさです。

 

  • 最後に落ちる領域ランキング!

1位は必修で不合格者の約50%

2位はB領域で不合格者の約25%

3位はC領域で不合格者の約15%

4位はA領域で不合格者の約10%を占めます。

 

不合格者の半分は必修で落ちるのです。

 

皆さんは模擬試験を受けて悩まされる領域になるかと思います。

 

そして、難しいと焦りそうなA領域ではそんなに落ちません。

 

上のランキングを考えて勉強の時間を考えるのはとても大切だと思います。

 

必修をいっぱいやれというわけではなく、

受験勉強をしていくと自分を見失いそうになります。

その時に自分の苦手な領域をしっかり理解して、どちらの方が落ちやすい領域かを考えて優先順位を決めるといいと思います。

 

 

そして必ず、模擬試験の結果を見る時は領域ごとの点数を見て下さい。

総合点で全国順位を見る人がほとんどですが、そうすると必ず「C領域」をめっちゃ勉強します。

 

しかし、C領域で落ちるのは以外と少ないのです。

 

ぜひこれからの参考にして下さい。

 

歯科医師国家試験はボーダーを超えれば必ず受かります。C領域に偏って勉強する人が多いのでバランスよく勉強してください。