歯科医師国家試験~国試を笑い者にして歯科医師してみた

国家試験のオリジナル問題を作り、その解説をします。勉強の仕方や参考書を紹介したいと思います。

歯科医師国家試験はなぜ浪人生は受からないのか?

浪人生はなぜ受からないのか?

 

どうも!チバです。

前にも書きましたが。

私は国家試験委員長もやっておりましたので予備校の講義については結構調べました。

 

そして、多くの講義や予備校生たちの話も実際に聞きました。

 

そのなかで

浪人生が落ちやすい理由はこれではないか?

と思うことがありました。

 

浪人してしまった方はぜひ参考にしてみてください。

 

まず、麻布デンタルアカデミーのサイトがよくまとまっていますが浪人生が明らかに合格率が悪いです。

国家試験情報|麻布デンタルアカデミー

 


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浪人すればするほど合格率が下がります。

そして、112回国家試験では

新卒79.4%、既卒38.3%でした。

なぜこんなに差が出るのでしょうか?

 

 

 

①そもそも国家試験問題が浪人生をいじめている

 

平成30年の改訂後に国立の合格率が急に高くなった理由にもなりますが、臨床実習をしっかりやった人が得をするテストになっています。

 

今までの国家試験は暗記ゲームでした。

要は

 

臨床実習をやらなくても勉強やれば歯医者になれたのです。(勉強時間の少ない国立は不利)

 

それっておかしいですよね?

そのため、勉強で暗記ばかりやっている人を落とし。

臨床実習も真面目にやりしっかり教科書を読む学生が受かりやすくなりました。

 

国立は5年生の後半から6年生の秋ごろまでの一年間臨床実習をやります。

 

私立は様々ですが、五年生の一年間でやる学校が結構あるのではないでしょうか?

そんな一年間前のことは忘れてしまうでしょう!

 

すると、国立は臨床実地は得意になりますし

あきらかに近年は暗記しないと解けない問題は減っているため、その場で考える能力がある国立が有利になってきます。

 

実際、

 

「暗記ばかりの国家試験はおかしい。」

「教科書などでしっかり読み込んでいる人が受かるような試験にすべきだ」

 

という声があったのです。

 

浪人生も同じです。

 

ただでさえ私立の現役生でも不利なのに、当然浪人生はもっと不利でしょう。

 

臨床実習なんて忘れているため、治療法をみようとしても本でしか見れません。

 

 

皆さんも察していると思いますが、治療法がめちゃくちゃ出ます。

それを取りこぼしたら落ちてしまいます。

 

対策としては

勉強するときは手順を意識しましょう!

 

例えば「抜髄」について勉強していたら、

 

「待てよ、患者が来たらまず何するんだろう?」

「これの次はどうするんだろう?」

「ラバーダムと麻酔注射はどちらが先だろう?」

 

という風に振り返ってみましょう。そして、分からないなら必ず教科書で調べましょう。

 

そういう所から出ます。 

 

 

➁危機感がない

これを見ている方はそうでもないと思いますが、あきらかに現役生よりも危機感がないです。

それは当然で、現役生は卒業するための試験のために必死です。

浪人生は、大卒ですしいつでも受験できます。

 

また、はじめの模擬試験は必ずいい成績です。

 

「こんなもんか。まだ遊べるでしょ!」

 

となり、勉強量は減ります。そして、本番では圧倒的に現役生に抜かされるでしょう。

そして、浪人生(特に予備校生)は模擬試験は取りやすいです。

 

模擬試験は国家試験や模試の過去問から改変して出るからです。

なので、A予備校に通ってる人はD予備校の模試よりA予備校の模試の方が点が取れます。

 

そして、一番気を付けないといけないのは予備校のテキストに頼りすぎないことです。

分からないなら教科書で調べましょう。

教科書から試験が出ますので市販の問題集のみでの学習は危険です。

 

予備校のテキストに書いてある内容から模試も出されやすいです。そのため、模試では一見いいのですが国家試験で落ちます。

 

なぜなら、国家試験委員の先生方は必ず模試に目を通しているからです。(大学の教授なので当然でしょう)

 

そこに出た問題はなるべく避けます。

 

なので、国家試験が出来上がったあとにやる模試は目を通した方がいいかも。

それは3回目以降の模試(12月や1月にやる)ですよね。

 

模試の成績はあくまで苦手の範囲を確認して覚えるのを目標にしてください。

そして、浪人生は落ちやすいということを自覚して勉強してください。

 

③周りのレベルが低い

これは、しょうがないです。

現役生には学校に数人は全国で1ケタ2ケタとってる人がいます。

そんな人の近くにいるだけでなぜか成績が上がってます。

それは、会話の中で自分の間違いを訂正し、質問すればその場で解決できるからです。

 

しかし、浪人生はまわりのレベルは低くなってしまいます。

浪人生の話が聞こえてくるのですが間違っていることに気づいてません。

誰も知ってる人がいないのです。

間違って覚えることほどもったいないことはありません。

必ず、先生や教科書に頼りましょう。

 

また予備校の先生でも臨床もせずに教えてる方がいます。キャリアを気にするべきです。

 

予備校の先生よりも国家試験委員の先生はベテランの歯科医師です。

その人が教科書を見ながら作ります。

 

なので、頼る先生はそれなりの知識とキャリアが必要です。その先生をしっかり見定めましょう。

 

私の場合はあえて

 

アホな質問をして、そのあと難しい質問をします。

 

すると、

 

アホな質問しても親切に分かりやすく言ってくれるか?

難しい質問にも答えれるか?分からないときはどう対処してくれるか?

(説明なしで「覚えればいいよ」しか言わないのか)

 

が分かります。

 

私が受けた予備校の講座は質問しても答えず、

 

「ここは覚えて」

 

と言ってどっかに行ってしまいました。

 

予備校を選ぶときは質問に答えれるかを考えて選びましょう。

 

 

まとめ

  1. 分からない時は教科書で必ず調べろ!
  2. 手順を意識して勉強しろ!
  3. 模試の点数は現役生より高く出やすいので安心するな!
  4. 周りの人に合わせず、とことんやれ!
  5. 先生や予備校はきちんと吟味しろ!